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家具にもいろんな種類がありますが、椅子ほどデザイナーの個性を発揮できる家具はないのでは、と思います。何十年・何百年の前から様々なデザインのイスが作られてきました。機能重視のものやデザイン重視のもの、試行錯誤が感じられるものやインスピレーションだけでできたと思われるもの。どちらかというと小さな家具ですが、その分身近に感じられる家具です。そして椅子ほど建築家やデザイナーの美意識や哲学などが強く現れる家具もないんじゃないかと思います。アイデアがすごいと思ったのは、1930年代に作られた「プライウッド・アームチェア」1枚の成形合板から作られています。これに何カ所か切れ目をいれてそれぞれ折り曲げると脚付きの肘掛け椅子ができるのです。実際に座ったとき、強度などの問題があったようですが、それでも限りなくシンプルで無駄のないデザインはなかなか思いつかないですよね。現代では似たようなデザインも多く、当たり前のように見てしまいがちですが、最初にこのアイデアを思いついた人はすごいなーと思うのです。